中高年の症状の原因の多くは運動不足
私はクリニックの医師をやっておりますが、中高年の患者さんから「めまいがする ふらつく」「眠れない」「胃腸の調子が悪い·食欲が無い」といった症状をほぼ毎日診察室で耳にします。
そのような患者さんの足を見ると細く、いかにもふらつきそうです。また1日の大半を家の中で過ごされる方が多く、体が食事や睡眠をあまり求めないでしょう。
これらの原因の多くは、筋力低下と適度な負荷の運動による胃腸・心肺機能への刺激が少ないことだと私は考えています。散歩や買い物程度の運動はしている、とおっしゃる方も多いのですが、実際のところ筋力や心肺機能の向上としてはあまり有効ではありません。
どのくらいの運動を行えばよいのかということを、できれば40〜60代の間に運動習慣をつけて正しく知っておくべきだと思います。厚生労働省も筋トレの実施は生活機能の維持・向上だけではなく、疾患発症予防や死亡リスクの軽減につながると報告しており、成人及び高齢者に、筋トレを週２～３日実施することを推奨しています。
大切なのは「生活で必要な動き」
特定のスポーツをされている方を除いては、早いボールを投げる必要は無いですし、何メートルも高く飛ぶ必要もありません。
ただ日常生活の中では、「歩く・走る」、「ものを持ち上げる・運ぶ」、「段差を上り下りする」、このような動きが「楽に」「無理なく」できることが必要になってきます。
どのようにすればよいか、何から始めればいいか、分からない方が多いと思います。思い切ってスポーツジムに入会しても、一人では器具の使い方やどんな種目をやればいいのかもわかりませんし、正しくフォームでできなければ効果が薄いばかりか怪我にもつながります。結局長続きしなかったという経験の方も多いのではないでしょうか。
実はここまで書いてきた私も全く同じような状況で、40歳過ぎまで適切な運動は特にせず、思い立って始めた自宅での運動も当然のように長続きしませんでした。
運動を習慣にするには、誰かに教わることや誰かと一緒にやることが必要だと感じました。
JIZAIで適切な運動を習慣に
そんな私でしたが数年前に上田コーチから指導を受けはじめました。基礎から丁寧に体の使い方を教えてもらい、また彼の提供する短時間で効率的な運動メニューを実践していくことで自分でも驚くほど体が変わっていくことが実感でき、生活の中で体を動かすことに自信がついていきました。
彼が指導しているJIZAIではいわゆるスポーツジムにあるような難しいマシンは使わず、「生活に必要な動き」を自分の身体と簡単な器具だけで運動として基礎から教えてくれます。動きに慣れるまではマンツーマンに近い状態で指導してくれますし、約1時間ですので短時間に集中してトレーニングを行うことができます。
先ほど述べた「生活に必要な動き」を運動に置き換えたクロスフィットというスポーツがあります。欧米では老若男女問わず多くの人々が生活の一部としてクロスフィットを行っています。JIZAIでの運動は、そのクロスフィットを取り入れており、個人個人に合わせて運動で用いる回数・重さ・時間などを調節しながら、様々なレベルの人が一緒に運動を楽しめるようなプログラムが組まれているので、ついていけないとか飽きるということが無く長続きします。
また上田コーチはクロスフィットのコーチの資格以外に、看護師の国家資格も持っており実際に大学病院などでも勤務をしておりました。医学的で理論的な体の動かし方を大変よく勉強していますし、また怪我や病気に対する知識や経験も豊富で、決して無理をさせないところも特に中高年の方を指導する上で大切なポイントだと思います。
長続きさせるには
もうひとつ、上田コーチを中心としたメンバーの素晴らしさがJIZAIの大きな魅力です。
様々な年齢や運動レベルのメンバーの方々が来られていますが、JIZAIではそれらに関係なくみんなで一緒にトレーニングをします。一緒に汗を流す中でお互いが励ましあい、例えば今まで懸垂が出来なかった人が、初めて１回出来るようになると、それを自然にみんなで喜び合うという、そういう雰囲気がJIZAIにはあります。
私も初めは2-3か月くらいのお試しのつもりで入会しましたが、いつの間にか数年が経過していました。
トレーニングは継続が大切です。JIZAIで素晴らしい仲間達と一緒に大人の部活動のような毎日が積み重なっていくことで、知らないうちに前の自分より少しだけ強くなれた、そういう繰り返しが確かな成果として実感でき、長続きしているのだと思います。
将来の自分の身体に不安を感じたくない、もっと自信を持って毎日を過ごしていきたい、変わりたいけどなかなか一歩が踏みだせない、そういう方に私はJIZAIでのトレーニングをお勧めいたします。
松原医院 松原 進